hinkochiのいきものーとβ

国内外のフィールドで見つけたいきものを紹介します。筆者は、進化生態学(動物・植物間相互作用)を専門とする大学院生です。

蝉に宿る蛾

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20150803 篠栗町 OLYMPUS STYLUS TG-3

青空がずっと続く季節になりました。
自然観察会を開催する関係で、ここのところずっと通っていた森。
広葉樹が多い森の中でふと見上げると、葉のきらめきがきれいです。
写真はウラジロノキ。


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20150803 篠栗町 OLYMPUS STYLUS TG-3 顕微鏡モード

森のなかで友人が見つけた、ヒグラシを寄主とするセミヤドリガ(矢印)。
セミヤドリガは、幼虫時代セミに寄生し、栄養を吸い取って生きています。

卵は樹皮の中に産まれていて、着地したセミの羽の振動を感知することで孵化し、セミに寄生すると考えられているとか…。
(なぜかかなり詳しいWikipediaの記事より)
このあたりを含め、生態はまだまだ謎のようです。
なんとも研究者魂を刺激する種ですね。