hinkochiのいきものーとβ

国内外のフィールドで見つけたいきものを紹介します。筆者は、進化生態学(動物・植物間相互作用)を専門とする大学院生です。

コクサギ

植物学を勉強すると、必ず出てくる用語「コクサギ型葉序」。
その本家であるコクサギを、野外で初めて見て、ちょっと感動しました。

下の植物がコクサギ。葉っぱの配置にご注目ください。
たいていの植物は、互生(葉が互い違いにつく)だったり、対生(葉が向い合ってつく)だったり
するのですが、このコクサギは、右右、左左と2枚ずつ互生になっていることがわかります。
この特徴的な葉の配置を「コクサギ型葉序」とよびます。
クサギだけではなく、ヤブニッケイなども時々こんな配置になるのを見る気がします。

f:id:hinkochi:20151031100624j:plain

クサギはミカン科。葉っぱを透かすと腺点が見えます。
f:id:hinkochi:20151031100702j:plain

クサギがたくさん生えてた山は、石灰岩地で、他にも面白い植物がいろいろありました。
ヒメヒゴタイとか、ムラサキセンブリとか。
この山にはまだまだ宝が眠っている気がします。

20151031 福岡県 OLYMPUS STYLUS TG-3 28mm